前回の続きです…
次の瞬間、病室で目が覚めました。
生きてた…生きてたのか…
その時の感情はあまり覚えていませんが、どうせ生きてるんだったらもう好きなことするか!って。
何かが吹っ切れるまではとても早かったように思います。
うまいこと行かなければ死ねばいいし、とにかくやれるだけやってみようって。
その足で生適合手術の予約を取り(1年半後でした…!)
性同一性障害の診断書をもらって
ホルモン治療を始めました。
ホルモン治療って一度始めちゃうと今後一生投与し続けないといけない身体になってしまうので、開始時に何度も同意を求められましたが、そこに迷いはなかったです。
で、手術をして、名前を変えて、戸籍を変えて、今に至るという感じです。
その時していた高校教師の仕事もやめて、小さいころからの夢だった某テーマパークのクルーを始めました。
戸籍が女性になると、今まで引っ掛かってきた言葉がむしろ心地よくて、ずっしりとした何かが取り除かれたように、前を向くことが出来ました。
世間からの扱いが変わるだけでこんなにも見える世界が変わるんだって、
本当に、すっごく素敵な体験をしたと思います。
この世界に生まれたらたまたまトランスジェンダーだった。
それだけの話ですが、幼少期から悩みに悩んでここまで来て、世間的にはあまり認知されていないことをひたすら考えてこられたのは、本当に特権のようだと感じています。
だからこそ、世間の気づきにくい問題に気づくことが出来たり、
社会的に弱者だといわれている人たちのそばにいることが出来たり
私の”大丈夫”に説得力を持たせることが出来たり
本当の意味で、分かり合える仲間に出会うことが出来たり
いいことばっかりだなと最近思うわけです。
そんな感じで、今は前向きに生きています。
私なりに、私のペースで進んでいきたいと思っています。
今後ともどうぞよろしくお願いします…!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
じゃあまたね!
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