トランスジェンダーの方がトクじゃない!?(1/2)

LGBT

こんにちは、いちかです。

改めまして、簡単に自己紹介させてください。

私は男性の身体を持って生まれました。

生きていく中で”男性的な扱い”に違和感を持って、生適合手術を受け、戸籍を変更して今は女性として生活しております。

今では素敵な恋人もいて、悩みを話せる友だちもできて、そのうえでもやりたい仕事をして、たくさんの趣味に時間を使って…ほんと幸せな生活ができているなあーって感じています。

それでも、ついこの前まで絶望の連続でした…

そんなお話を少しだけ…どうか最後までお付き合いください。

幼少期~大学生のころまで、自分が何者なのかまったくわかりませんでした。

TVから得られる情報は、いわゆる”オカマ”とか”オネエ”などの言葉を使用して、合法的に差別してもいいような対象として描かれていた記憶です。

あれ?もしかして自分はこうやって生きていかなければいけないのか…?

親からも当然、”気持ち悪い”とか、”病気”とかそういう言葉を日々浴びせられていて…

勇気を出してカミングアウトしたこともあったんですけど、受け入れられるどころか、”早く治しなさい!”や”あんたは男なんやから!”とか言われ続けておりました。

自尊心なんて底辺通り越して埋もれちゃっていたし、なんで生きているのか、なんで生きていかなきゃいけないのか…

息を吸うだけで苦しい…そんな日々でした。

大学を卒業して就職してから、性に悩む人たちのコミュニティを知り、そこでコミュニケーションを取る中で、LGBTやトランスジェンダーっていう言葉を知りました。

そこで初めて、あっ、自分はこういう人なんだ!って理解できたんです。

それと同時に、自分の価値観は悪いことでも間違っていることでもないんだ!って、ようやく理解できました。

自分はこう思ってるからこうしてほしいって、他人に訴えることがここにきてやっと…できるようになったんです!

自分にとっては最強の一歩でした。

そこからさらにLGBTやジェンダーについて勉強を重ね、日本人の国民性や世界のジェンダー事情、など調べる中で、戸籍の変更が日本でもできることを知りました。

とはいえ…その条件の一つに

・移行後の性の性器と酷似した形の性器を持っていること

というものがあります。

つまり、生適合手術が必要なんですよね。

痛いし怖いし、それだけは絶対やだ!って、そういう理由で、身体は男性のまま生きていこうと考えておりました。

男性扱いされるのはとっても苦しいけど、中性的な立ち位置でお洒落なお洋服を着て、マイペースでいようと思いました。

自分らしく生きていこうと。

でもそれは、世間が許さなかったんですね…

お手洗いは男性用を使用したくなかったので、職場でも多目的トイレを使用しておりましたが、ずっと使い続けていると謎のうわさが広がったりして。

普段の何気ない会話の中でも、無意識に男女差のある態度や扱いがあって、そういう言葉が出てくるたびに自分の中で引っ掛かり続けていたんです…

  • おーい、重い荷物運びたいから男の人集まって~
  • なんや、男ばっかりかいな、華が無いなあ~
  • どんな女の人が好みなん?
  • 男だったらこんな服着れらないよね~

…?男性か女性かに分けなければ気が済まないのか…?

一つひとつは小さな引っ掛かりでも、それを誰かとお話するたびにずーっと受け続けていると、蓄積されていくんですね…

不思議なことに、排出されないんです…

わかりました、私はこの世界を生きるのに向いてないですね。

さようなら。

そうやって、人生をやめるための行動に出ました。

次回へ続きます…

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