自民党さんが言う”ばかげたこと”について本気で考えてみた

LGBT

こんにちは、いちかです。

先日、自民党の山谷議員が「体は男だけど自分は女だから女子トイレに入れろとか、アメリカなんかでは女子陸上競技に参加してしまってダーッとメダルを獲るとか、ばかげたことがいろいろ起きている」と発言したことを受けて、わたしも色々と考えてみました。

もしかしたらそんな真面目に受け取る発言ではないのかもしれませんけども笑

実際どうなの?っていう目線で、実体験も交えつつ意見を述べてみます。

山谷さんが”ばかげたこと”と言っているのは下記の二点です。

  • 体は男だけど自分は女だから女子トイレに入れろ
  • 女子陸上競技に参加してしまってダーッとメダルを獲る

あくまでわたしの意見ですのでご了承くださいませ!

基本的にトランスジェンダーの女性に対する差別意識強くない?

山谷さんがおっしゃっている、いわゆる”トランスジェンダーの差別を禁止することがNGな理由”は、トランスジェンダーの女性がシスジェンダーの女性にとっての脅威になるってことが前提の思考に感じます。

※トランスジェンダーの女性とは、生まれ持った身体が男性で、性自認が女性の方のこと。シスジェンダーの女性とは、身体的な性が女性で、性自認も女性の方のことです。

特に一つ目の、

体は男だけど自分は女だから女子トイレに入れろ

と言うことの何が悪いのかというと、男性が女子トイレに侵入することで性犯罪が起きる可能性がある、ということですよね。

確かに犯罪目的で女子トイレに侵入した場合は脅威となり得ますが、そこに性別は関係なくて、その行為そのものが問題があるということですよね…

それがなぜか”トランスジェンダー女性が”というレッテルのようなものがついている…

この感覚って、食わず嫌いとすごい似てるなあって思って。

トマト食べたことないけど嫌い!っていう人が、見た目がにゅるっとしてるとかそういう理由で嫌っているだけなのに「だってネバっとしてて喉にまとわりつくもん!」ってもっともらしく理由付けしているような。

実際に食べてみないと全然そんなことないことに気が付かないんですよね。

その原因の一旦は、マスコミによる誤った理解も含まれているような気がしますが…というのも実際わたしの両親の考え方も同じなんですよね…

トランスジェンダーの女性=気持ち悪いもの

つまり、犯罪者予備軍と…そうなるわけです。

悲しい…

女子スポーツにはトランスジェンダーの女性は参加できない?

この問題はわたしも勉強不足だったので、これを機にあらためて調べてみました。

どうやらアメリカでは、トランスジェンダーの女子生徒が女子チームに参加することを全面禁止しようとする動きが各州で広がっているとのこと。

そうなんだ…

アメリカでは2017年に、トランスジェンダーの女子生徒がシスジェンダーの女子を想定した、いわゆる”女子チーム”に参加することは身体的な違いによりフェアではないという議論が行われてたそうです。

で、50州のうち31州でトランスジェンダーの女子生徒の参加を全面禁止する法案が可決、または議論中だそうです。

その中には、女子生徒に対して“性別を確認するセックス・テスト”を実施している州もあるのだとか。

なんとまあ…それってもはやトランスジェンダー関係なくなってきている気がします。

そしてこういう議論ってアメリカでも行われているんだなって思いました…

根深い…

トランスジェンダーの女性といっても、その程度は一人ひとり違いがあって本当に千差万別なんです。

類似するカテゴリーでも下記のような違いがあります。

  • トランスセクシュアル:身体的性と性自認の違和を強く持ち、外科手術を望んでいる、もしくは実際に行った人のこと
  • トランスヴェスタイト:容姿に対する割り当てに違和を持ち、異性装をする人
  • (小さい意味での)トランスジェンダー:身体的性と性自認の違和を持っている人。将来的に外科手術を望んでいない人

難しい…!

でも本来、この問題はここまで理解した上で考える必要があると思います。

トランスセクシュアルの中には、ホルモン治療を第二次性徴の前に実施することで、体つきが男性化することを止めている方もいらっしゃいますし、一部男性化している方もいらっしゃいます。

(わたしは28歳からホルモン治療を開始しているので、ほとんど男性化しちゃってました…つらい…)

そんな中で、”トランスジェンダーの女性”という理由で一律禁止にしてしまうと、やっぱりこれも差別に繋がることですよね。

少なくとも、トランスジェンダーの女性は”男性”では無いです。

であれば、一律禁止はそんな方からスポーツをすることを奪う行為になりますよね…

ズルをしたいからとか、他の生徒と体つきが違うかや有利になれるとか、そういう理由で自身をトランスジェンダーだと言いスポーツをする方が、どの程度存在するのか…

やっぱりそもそも論点自体がずれてると思う

スポーツに対してだけではなく、何をするにしても人間である以上人権を持っているわけで、みんなが差別なく生きることができるにはどうすればいいか、という視点を持つことが大事だと思います。

分からないから遠ざけて、犯罪と紐づけるレッテルを張る…

これって少なからず自分たちもしてしまっていることもありますよね。

わたしも、思えば幼少期だけではなく、現在もそういうところがあるかもしれません…

今回の自民党さんの発言は、そういったことを気付かせてくれたことに感謝しつつ、でもやっぱりおかしいことはちゃんとおかしいって言っていきたい!

このブログも含めて、これからも続けていきたいと思いました。

前向きに生きていきたいですね!

今日も最後までご覧いただいてありがとうございました!

じゃあまたね!

■参考文献

FRONTROW: トランスジェンダーの学生の女子スポーツ参加議論が過熱するアメリカ、大人に批判集まる理由とは?【解説】(2021.05.06)

コメント

タイトルとURLをコピーしました