新たな動きがありましたので少しお話します。
LGBT理解増進法案に関する前回の記事こちら!↓
この法案で与野党の合意があったそうですけども!?
今月10日にLGBT理解増進法案に関する与野党の合意がなされたという記事を見ました。
自民党さんが法案の理念の部分に”差別は許されないものとする”という文言を足したものを修正案として提出した…とのこと。
これは稲田衆議院議員(性的指向・性自認に関する特命委員会の委員長さん)曰く、”法案の修正は非常に厳しく、ギリギリの線を出している”だそうです。
立憲民主党など野党は、以下の内容を自民党に求めていました。
- 差別禁止規定を設けるか、基本理念に「差別は許されない」などと記載する
- 国や地方団体の役割(施策の策定・実施)を努力義務から責務に変える
- 地方公共団体の施策を妨げないことを明示する
結局は、この最初の文の一部が受け入れられた…ということになります。
自民党さんが差別禁止を設けない理由としては、何が差別に当たるかを規定することがむつかしいということだそうで…
わたしからすると、逆に何をもって”理解”とするのかという方が疑問です…
自民党では、トランスジェンダーの女性が女性にとっての脅威となるというような公演を行ったり、同性婚やパートナーシップに対する否定的な意見を持たれている中で、国民に足りない”理解”って…?
差別のない世界を実現するためにどうすればいいのか、差別は許されないしあってはならない…と、稲田衆議院議員もおっしゃっておりますが、自民党内でむしろ差別的な発言が横行しているのように感じています。
そんな彼らが求める”理解”…
みんなの意識を変えるにはどうすればいいんでしょうか…
合わせて、理解の無い中で差別を禁止すれば、性の多様性に触れづらくなったり、分断を産む要因になってしまう可能性があるという意見もあるそうです。
それについてもわたしはちょっとずれている気がしていて、例えばパワハラ禁止!っていうのに対して、それだったら何も言えなくなるじゃん!って答えてる人の感覚と似ている気がします。
何も言えなくなるってことは、その人の価値観では本当にそうで、結局何が悪いのか…どんな言葉が相手を傷つけているのかが理解できていないんです。
そもそも問題に気付くことが出来ていない以上、理解のしようがないですよね。
その発言は差別になるよ!ってはっきり言われて初めて、じゃあどうやって言いたいことを伝えるか考えるっていうフェーズになるわけです。
わたしの職場でも差別的な発言を耳にします。
その言い方はだめだよ!ってまずは知ること…そしてなぜだめなのか考えること…
そうなってはじめて、あなた方がそこで初めて知る”生きづらさ”をずっと前から当事者の方々は感じてきたんだよって…伝えることができる機会にもなると思います。
ん~~~~~~~…
とはいえ自民党さんではこれが限界かなとも…思います…
今回のお話でも、やっぱりどこか他人事のような意見を持たれているなあって感じました。
この法案が国会に提出されて、成立なんてしちゃったら…同性婚の現実味がさらに薄くなっていくのかもしれませんね…
以前も記載しましたが、これはあくまでも私の考えです。
皆さんが感じたことを是非尊重なさってくださいね!
もしよければコメントやDMでご意見いただけますと嬉しいです。
それでは、今日も最後までご覧いただいてありがとうございました!
またね!
■参考文献
- 朝日新聞DIGITAL: LGBT法案、自民党が再修正 与野党合意へ調整(2021.05.14)
- ABEMA TIMES: 自民党が成立目指す「LGBT理解増進法案」、“差別禁止”の規定は盛り込むべき?当事者や関係者でも割れる意見(2021.05.12)
- 毎日新聞: トランスジェンダーへの誤った認識 自民党勉強会でも(2021.05.09)
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