「ヴィラン/ flower ・ てにをは」
出会ってしまった…
なんて感情的な曲なのか…
すごい…こんな作品があったなんて…
まだ出会っていない方はぜひYoutubeで検索して聞いてみてください…
昨年2月にアップロードされたこの曲は、Youtubeで1800万再生再生されています。
当時、きっと話題になっていたんでしょうけど…抜けてました…
(歌詞引用)
きっと手を繋ぐだけでゾッとされる
馬鹿げた競争 一抜けたら通報される
突然変異じゃない ただの僕さ
XとかYとか
しょっぱなからパンチラインの連続。
わたしは最後まで全部共感しっぱなしでした…
曲を通して、世界と自分に対する強めのメッセージがこれでもかって張り巡らされています。
それらすべてが、わたしにとってのあるあるなんですよね。
トランスジェンダーのわたしだからこそ伝わってくるメッセージ
このブログを書きながらもう10回くらいリピートしてしまっている…
この曲を聴いていると色んな思いがあふれてくるんですよね…
そう…トランスジェンダーだからってわたしは何も悪いことはしていない…
生きているうちに、身体の性に対する違和感に気付いただけ…
でもその”違い”はこの世界に受け入れられないんですよね。
人ではない何かを見るような目で何度も見られてきました。
親にも、友だちにも…
だから、他人の前では心を殺して人間のふりをしました。
うまくできていたつもりだったんですけど、わたしのノートはいつも誰かの落書きだらけだったし、カバンからお金や筆記用具はいつの間にか無くなっていました…
何度この世界に絶望してきたことか…!
曲の途中でたまに入る大衆的な笑い声が、わたしの心をエグっておりました…
蛇蝎(だかつ)って言葉すごく素敵だなって思ったよ
蛇蝎というのは「ヘビやサソリのように、人が恐れ嫌うもののたとえ」だそうです。
実はわたしヘビを飼っているし、サソリも可愛くて大好きなんです笑
でもそう、すごい共感できるんですよね。
共感というか、あ。わたしここで言うヘビだ!って心から思います。
結局どこまで行ってもマイノリティの枠からは抜け出すことができないんですよね…
だからって抜け出したい!って思っているわけでもなくて。
しんどい思いをするかもしれないけど、それでもマジョリティ側になって弱者を見下し、蔑み、嘲笑うくらいなら死んだほうがマシだと心から思います。
ヘビでいるからこそ、日常の違和感に気付くことができるし、寄り添うことができる人もいますしね!
楽しいですよ。蛇蝎ライフ。
ヴィラン/ 糜爛(びらん)って言葉のチョイスが秀逸すぎる
最近ディズニー作品とかでよく耳にする”ヴィラン”って言葉、要は悪者って意味なんですけど、よく聞くからこそこの曲を聞いてみようって思えたというか。
まずタイトルで心をつかまれておりました。
で、ヴィランで韻を踏む歌詞!
韻を踏みつつ意味を合わせるって本当にスーパー高度なテクニックだと思うんですけども!これが最高に効いてて曲が進むごとにゾクゾクします笑
糜爛(びらん)っていうのは、ただれている状態のことを言います。
あんまり聞かない言葉ですが、女性器によく見られる子宮膣部びらんという症状名によく使用されていますね。
それにあわせて、夜行性の花弁(はなびら)…ここも花ヴィランって言ってるように聞こえます…
性的だ~~~~~~
最高か…
かっこいい…ただひたすらかっこいい…
たまらんです…
てにをはさんについてもちょこっと調べてみました
曲を作られたてにをはさんは、Adoさんが歌っている「ギラギラ」の作曲もされているそうです。
ギラギラも本当にかっこいいんです…
うっせぇわも最高なんですけど、ギラギラ是非聞いてみてください!笑
ということでそれでは今日はこの辺で!
最後までご覧いただいてありがとうございました!
ではまた!
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